はじめてのかたに伝えたいサーフィンのおもしろさ
自然と一体になりながら自分自身と向き合えるサーフィンのおもしろさについて、サーフィンが好きな経営者の佐藤さん(仮名)に語っていただきました。
経営者として忙しい合間をぬいながら、週に1回は必ずサーフィンに行かれるという佐藤さん。
いつも太陽のように明るく、強いエネルギーを持ちながらも物腰がやわらかい素敵な方です。
人への気遣いを忘れない佐藤さんの人柄にひかれて、彼の周りには多くのすてきな仲間がいます。
そんな彼がサーフィンにハマったのは30歳のとき。はじめて波にのってから、徐々に魅力に取りつかれていったそうです。
サーフィンにハマっている理由
ふだん仕事をして生活している中で、どうして週に1回のペースで海へ行くほどサーフィンにハマったのでしょうか?サーフィンとの出会いや、とりこになった魅力にについて伺いました。
サーフィンをはじめたきっかけ
ーなぜサーフィンをはじめようと思ったのですか?
佐藤:きっかけはお世話になっている経営者の嶋村吉洋さんに、ハワイでサーフィンをしようと誘っていただいたことです。
30歳ではじめてのサーフィンだったんですが、そのときはコーチがついていて、スッと乗れました。そのあと3年間は年に1回のペースでハワイでサーフィンをしていました。
33歳のときにグアムでサーフィンをするきっかけがあって、コーチをつけずに1人で乗ろうとしたら、まったく乗れないのです。それが悔しくて、乗れるようになりたいって思ってスタートしました。
継続している理由
ーまったく波に乗れない状況でも継続できたのは、なぜですか?
佐藤:周りがやっていたからでしょうね。人の影響が大きいです。まったく乗れなくて、サーフィンが上手な先輩に「今日1本も乗れませんでした。
センスないかもしれません」って伝えたら、「そんなときはいっぱいあるよ」って言っていただいて、それを聞いて頑張ろうって思いました。
バリにサーフィンの師匠がいますが、「週1回海に行って、パドリングをすることを続けよう。それだけで大きく変わるから」って教えていただき、それを信じて継続していたら、だんだん楽しくなってきたんです。
ただうまくなりたくて、継続しています。今の目標は「10年以内にチューブに入ること」ですね。師匠は「ゴネンデイケマスヨ」って言っていました。
サーフィンの魅力について
人に誘ってもらって始めたサーフィンですが、そこには佐藤さんがひきつけられた魅力があったはずです。サーフィンのおもしろさや、そこから学んで、仕事や人生にどんな影響があったのか伺いました。
サーフィンのおもしろさ
ーサーフィンの純粋なおもしろさはどこにあると思われますか?
佐藤:自然と触れ合うことですね。天気がよければ、風がなくて、波がなくても、ボードに乗っているだけでハッピーです。
自然が相手なので、そのときのコンディションでも全然違うし、時間帯によって、同じポイントでも全然ちがう。マニュアルがないのがおもしろいです。
波にまかれると本当に命の危機を感じるんです。命の危機を感じるけど、だからこそ命に感謝します。自分、生きているなぁって。
僕は仕事が好きで、バリバリやっています。真剣にやっているからこそ、いろいろ悩むときもあります。
仕事でもやもやしているときに波をくらったりすると、どうでもよくなるんですよ。自然が相手だと、自分はほんとにちっぽけだなと感じます。そんなところも魅力ですね。
自分自身とも向き合える
ーサーフィンのときにはなにを考えて乗ってらっしゃいますか?
佐藤:自分の癖がわかるんですよ。
波に乗るベストタイミングだ!ってときに自分が疲れていたら、気おくれしてチャンスを逃してしまうとか。
リラックスしているときが、一番うまく乗れるんですけど、いい波が来て、これは絶対乗らないとなって思うと力んだりして、軸がぶれたりする。
それって、サーフィンだけでなく、自分の人生における癖なので、生き方として変えようと気づきます。
1回うまく行かなかったときにこれが原因でうまくいかなかったって、分析して、改善していくプロセスがおもしろいです。
サーフィンをはじめる人が大切にすること
サーフィンを1から覚えて始めた佐藤さんに、はじめるときの心構えや、楽しむコツを伺いました。
まず、波に乗る楽しさを覚える。大切なのはあきらめないこと
ーこれからサーフィンをはじめる方にメッセージをお願いします。
佐藤:最初はちゃんとレッスンを受けて、波に乗る楽しさを知ってスタートするといいと思います。
ただ波にまかれて乗れないだけでは、やっぱり楽しくない。
1回で基本を完璧にすることはできないです。積みあげなので。
教えてもらう人を決めることも大事だし、優先順位が高ければ高いほどうまくなります。
大事なのは、あきらめないこと。
いろいろスポーツやってきたなかで、一番むずかしいです。ただ、乗っている人はめちゃめちゃかっこいいんですよ、男性でも。だからこそ、あきらめないことですかね。
―はじめから最後まで笑顔で楽しそうに話してくださった佐藤さん。その雰囲気から本当に波に乗るのが楽しくて大好きであることが伝わってきました。
話を聞けば聞くほど、わたし自身もサーフィンをやってみたくなるそんな時間でした。
みなさまも佐藤さんが感じたような、とりこになるサーフィンの面白さを体感してみてはいかがでしょうか。